史上最高の学校の話~まめの木 in 丹波篠山~
やりたい仕事をしている人の割合
![](https://kosodatenoko.com/wp-content/uploads/2022/09/istockphoto-498794388-170667a.jpg)
やりたかった仕事に就けている人は53%、
逆に約半分の人はやりたい仕事をしていないという回答になっています。
![](https://kosodatenoko.com/wp-content/uploads/2022/09/image-7.png)
仕事を楽しいと思っている人の割合
![](https://suits-woman.jp/wp-content/uploads/2020/11/d41309-19-957911-3-300x173.png)
仕事を「とても楽しい」と感じている人の割合は
やりたかった仕事をしている人の中では15%
やりたかった仕事ではことをしている人の中では3.8%となっております。
やりたかった仕事をしている人の中でも
仕事を「とても楽しい」と思っている人は15%ほどしかいないという事実が衝撃です。
つまり統計上日本人の中で、今の仕事が「とても楽しい」と感じている人は10%に満たないということです。
フリースクールまめの木から学ぶ 生きる楽しさの見つけ方
![](https://kosodatenoko.com/wp-content/uploads/2022/09/LINE_ALBUM_まめの木_220917_3-1024x768.jpg)
兵庫県丹波篠山の緑豊かな街に佇むインターナショナル デモクラティックスクール まめの木
こちらの学校が日本人の豊かな幸せ、仕事を楽しむマインドを獲得するための大きなヒントをくれる。
⇒まめの木の公式HP
ここは「本当にやりたいことをして生きる力をつけよう」というコンセプトを掲げ
源さん家族が自然豊かな自宅を学校として開校している。
毎日同じメンバーではないが
いろんな場所から子供が集まってくるこの空間には、
自然に触れ、大人に触れ、友達に触れ、自分のやりたいことをやりたいと体現できる環境がある。
学校とは言いつつも
学校とは言いつつも、ここには学習のカリキュラムがあるわけではない
誰かが勉強を教えたりするわけではない。
一日の流れはこうだ。
9:30~ ミーティング:子供主体で今日のやりたいことをみんなに提案して議論をして計画を立てる
10:00~ 好きなことをする時間:ただただ自由に子供たちが自分たちで決めた遊びをする
12:30~ 昼ごはん:みんなで持ち寄ったご飯を好きな場所で食べる
13:30~ 好きなことをする時間:午前中と同じように好きなように子供たち主体で遊ぶ
16:00 閉校:子供たちは帰路につく
非常に面白い。
そこにはいわゆる普通の学校とはかけ離れた体験や遊びを主体とした活動で一杯だ。
見る人によっては「そんなに遊び続けられないでしょ」と思うかもしれないが、
行ってみればわかる。そんなことはない。
自然豊かな場所には自分たちで作ったであろうツリーハウスや
ピザ窯、焚火の場所、遊具、木登りができる木々、魚が蔓延るため池などなど
家の周りだけでもそれらが十分にあるのだ。
遊び飽きることの重要性
![](https://kosodatenoko.com/wp-content/uploads/2022/09/LINE_ALBUM_まめの木_220917_0-1024x768.jpg)
また同じ場所で飽きてしまうのではないか、というのも確かに一理ある。
しかし、その遊び飽きるというのがまた重要なのだ。
遊び飽きた子供は何をしだすかというと、
「どうやったらもっとみんなで楽しめるか」「もっと楽しく生きられるのか」
というのを模索し始める。
我々のように外から来たボランティアがいようものなら、
すぐに「あそぶぞ、あそぶぞ」とちょっかいをかけてくる。
別の時には、自発的に家族旅行をクラスの子供たちも入れて、
行きたいんだと熱弁をしてみんなを説得しようとする姿も。
常に遊びを考え、アイデアを出し、アウトプットをする環境の中で
子供たちは自分が楽しくなるためにはどうすればいいのかという思考が自然と働く。
もちろん子供同士の提案なので、可決されることもあれば、嫌だと拒否されて否決されることもある。
すると伝え方を少しずつ変えてみんなが楽しめるようにルールや方法を変えたりしている
何か当たり前のように営んでいるようだが、
これも遊び飽きるという環境の中で育まれる自分を幸せにする力なのだ。
外の大人を快く受け入れるわけとは?
![](https://kosodatenoko.com/wp-content/uploads/2022/09/LINE_ALBUM_まめの木_220917_6-1024x768.jpg)
この学校にはいろんなところから子供だけでなく、ボランティアとして、仲間として、
大人が訪問し、子供たちと関わり合う。
筆者のように子供の遊び場や学校作りに励むものが来ることもあれば
旅人が来ることもあるそうだ。ちなみにその中の一人の旅人は今や学校兼自宅の家で居候をしている笑
時には海外の旅行者が訪問しいろんな文化交流があることもあるのだ。
源さん曰く
「今の普通の学校は中ですべてを完結したがる。逆に言うと外から人を入れようとしない。これは大問題。子供が常に同じ環境で、椅子に座って勉強をする環境に、子供が人生を大きく変えるような感動や刺激を受ける機会はほとんどない。そうすると自分の未来を思考する力が育まれない。一方でいろんな大人を見たり一緒にかかわることで、『ああ、こんな生き方もあるんだ』といろんな視野で物事をとらえて情報の分断を避けていくことが重要なのだ」とのこと。
最高に共感である。
それこそ、今やりたい仕事に就いている人は、「やりたい」「こんな自分になりたい!」と思えるような経験や出会いをしてきている。
一方でそのような経験が少ない子供は、大人になっても「自分が何をしたいのかもわからない。言われたとおりに単純作業をするだけ」の人生になってしまうも。
上のグラフでもわかる通り、
自分の幸せを見つけようと思ったら「本当にやりたいことをする」ことでしかスタートラインに立つことができない。
勉強はしないで平気?
![](https://kosodatenoko.com/wp-content/uploads/2022/09/LINE_ALBUM_まめの木_220917_7-768x1024.jpg)
いわゆる座学の勉強は一切しないこの学校だが、
子供によっては勉強をしている姿も見受けられる。
とはいっても英語を勉強したり、韓国語を勉強したり、自分が楽しく生きるために
自主的に考えて学びを深めている。
算数、国語、理科、社会、そんなカリキュラムがあるわけではないので
学習はほとんどしていないと言ってよい。
でも平気だ。
なぜなら源さん夫婦も学歴を活用して生きているわけではなく、
自分たちのつながりや人との出会いの中で助け合って価値ある場所を作っている
その実績が何よりも子供たちのロールモデルだ。
なんとこの学校兼自宅の建物も、知り合いと一緒にセルフビルド(自作)して建てたものだ。
「そんなことじゃ安定した生活ができないだろ!」
そんな声が飛んでくるかもしれない。
でも思い出してほしい。日本人で「今の仕事がとても楽しい」と答えた人尾の割合は10%以下。
これがすべてです。
正解だけを求めて過度な規律を守って学校生活を営んだ日本人のほとんどは
「今の仕事がとても楽しい」と言えないのだ。
それのどこが正しい教育だろうか。
まめの木の参加方法
![](https://kosodatenoko.com/wp-content/uploads/2022/09/LINE_ALBUM_まめの木_220917_1-1024x768.jpg)
基本的にはこちらのHPを参考に申し込んでみて下さい。
子供の体験には少し料金も必要となりますが、
大人のボランティアも受け付けている。
そこには幸せを見つけるための最高の場所が待っている
まとめ
丹波篠山に位置するまめの木
こんな空間をぐるりの学校でも作っていく。
まずは子どもを幸せにしよう。全てのことはそのあとに続く。