癇癪が多い子供。それは最高なのでは?
児童発達支援で仕事をしていると、よく子供の相談で
「最近癇癪が多くて、困ってます」
と親御さんに言われることがある。
「まあ、そら困るわな」と思い共感するとともに、
自分のことをよく振り返る。
僕自身、小学校・中学校時代は、周りの友達に
「おまえ、キレ症やな」と言われるほど短期で怒ってばかりいた。
まあ友達は多かったので、そんなに非常識なことで怒っていたわけではなかったが、
頻度高く怒っていたのだろう。
そんな少年時代の僕は、
「このままでは将来犯罪をしてしまうのでは。」
と半分本気で自分のことを心配したりもした。
でも今はどうか。
正直職場で管轄スタッフに感情的になることもない。
パートナーともほとんど喧嘩はしない。
我慢しているかと言えばそうでもない。
何がそんな自分を変えていったのだろうか。
僕自身の話なので、圧倒的なロジックがあるわけではないが、
子供の感情の起伏に悩まされている親御さんの少しのヒントになればいいなと思う。
感情が豊かな子供の未来
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癇癪が強いお子様の特徴として、
感情の起伏が大きいことが挙げられる。
つまり怒っている時は本当に強く怒るが、
笑ったり喜んだりするときも強く大きく感情が豊かである。
人類の進化は感情が起源となっていることは言うまでもないが、
人、個人の成長にも感情が最も大切と言っていい。
人は感情の度合いに応じて、物事の必要性が変わるからだ。
例えば、
子供のころから事あるごとにイラっとして、人生を送っていれば
そんな自分やイラっとする事象をどう変えればいいかを考える必要性が大きくなり
自発的に自分や周りに働きかけ、変える努力ができる
一方で何にも気持ちを動かされず、のほほんと人生を送っていれば
自分や周りを変えようとする必要性がほとんどなく
自発的に何かに取り組むきっかけが生まれにくいのだ。
人は必要性の生き物。
このように、自分の感情の大きさから
子供のころから思考し、行動し、変化をしてきた人は
大人になっても自分の幸せを自分で導き出すことができるのだと思う。
起業家の人と話していても、
本当に感情の起伏が激しい人が多い。
昔はとがりまくっていた人が多いのだ。
他にもこれまで偉大なことを成し遂げた有名人も
よく発達障害の人であることを良く見聞きするが、
これは感情の起伏が大きく起因しているのだと思う。
癇癪が強い子供の親がするべきこと
とはいいつつ、感情の起伏が激しい子供が
全員大きなことを成し遂げたり幸せに成長していくわけではない。
犯罪に手を染めてしまったりすることもある。
だからこそ、親や周りの大人がするべきことはいくつかある。
①親自身が心の余裕を持とう
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これが一番難しいと思うが、
心に余裕を持つ方法は人によって異なるため、この言葉で説明した。
やはり子供の奇想天外な感情を温かい心で
待ち続けるのは難しいことで
自分自身に時間的、精神的、身体的、金銭的などなどの余裕を
持ち合わせている必要があり、
それらを担保するための活動を持っていることは重要なことだと思います。
②子供を説得せずに同調しよう
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子供が怒ったり癇癪を起している時に、
説得するのは、僕的には否定的です。
というのも、説得で一時は何とかなるかもしれませんが、
それでは自分で考えて解決しているわけではなく、周りに助けられながら解決しているにすぎません。
「そうだよね、しんどかったよね」
など同調をして話を聞いてあげる。
そうやって親から同調されて話を聞いてもらえるだけで
子供は癇癪を起したことを自分で振り返り、
次同じようなことがあったときにどう感情をもっていけばいいのか、
同対策したらいいのかを、少しずつ考えるようになります。
「本当に?」と思うかもしれませんが、
本当です。だって、癇癪を起している時に一番不幸せなのは
自分自身だから。そんな自分の大きな負の感情をどう処理して変えていけばいいかを
考える大切な経験ですので、
できる限り「同調」で心を落ち着かせてあげて、
自分で考える環境を作ってあげましょう。
③できていることや素敵なところを言葉にしよう
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癇癪が強い子供は、周りのこどもや大人から変な目で見られる経験を多く積まれてしまいます。
そうすると、
「自分はできないんだ」と自信を無くし
できていることに目がいかなくなってしまいがち。
そこは親や近しい大人の出番で、
そんな感情の起伏が激しい子供の素敵なところや、
感情の起伏が激しいそれ自体も素敵なところとして伝えてあげましょう。
そして、愛してあげる。それだけで子供は前に進めるのだと思います。
まとめ
子供の癇癪は
「自分の人生を自分でかじ取りする」人になるために
大きな大きなアドバンテージ。
その感情の豊かさを
大きな心で受け入れて、同調して、サポートして
一緒に前を向いて話してあげましょう。
子供ほど感情に素直な子はいません。
その感情に素直な喜怒哀楽を大きく持った子供は特に
怒・哀の感情を自分でコントロールし活かすことができるようになれば
ザ・無敵。
だってあとは大きく残った
喜・楽だけですから!
そうやって育った27歳男性のお話でした”
こんにちは。
本日の公園での立ち話、有難うございました。帰宅後ぐるりパークを検索したい気持ちになりました。
○広く深い思索を基礎に活動されてるのだなと、感銘を受けました。私の頭では理解不十分な個所は飛ばしましたが。
○読んでいて一箇所、園のコマ訪問の際のことが思い起こされた記述がありました。子どもさん達への言葉かけで「あれで良かったかな?」と振り返ることが屡々あります。
まずは子どもさんの感情を受け止める、そこが大事と再確認した次第です。
有難うございました。
今日はこの辺で。